「エコ替え」は甚だしい偽善エコ! その2
「エコ替え」は甚だしい偽善エコ!の話、もう少し続ける。
一体何km乗ったら、製造時の環境負荷を燃費改善で取り返せるのかという疑問だが、製造時における環境負荷がどれだけ発生するのか正確なデータが分からない(こういうのは企業秘密だろうし)ので、「どれだけ乗ったら新車購入費を燃費改善で取り返せるのか?」で考えてみたい。
まず、現在1リットルで12km走る車に乗っているとする。それを、1リットルで20km走る新車価格で総額250万円のクルマに乗り換えるとする。ガソリン価格は1リットル170円と仮定する。そうすると、何キロ走ったら元が取れるかは、下の方程式で求められる。
(170/12)x - (170/20)x = 2500000
これを解くと、
x = 441176
要するに、約44万km乗らないと元は取れないわけだ。「ハイブリットだったら燃費もいいし、節約になるかもね。」なんて思って買い換えても余計に金を食うだけだ。新車価格が仮に半分の125万だったとしても、約22万km乗らないと元は取れない。
また、ガソリン価格160円/㍑で、燃費10km/㍑のクルマから20km/㍑の新車価格200万円のクルマに乗り換えても、同様の計算で約25万km乗らないと元は取れない。
要するに、それ未満の距離しか乗らないならば、現在のクルマにそのまま乗り続けた方がずっと安上がりだし、エコである可能性すらある。
あと、掲示板のスレッドにこんな書き込みがあった。プリウスとフィットを比較して、どれだけ走ったらトータルコストが逆転するかのいい目安である。
226万円のプリウスの燃費平均は21km/L
120万円のフィットの燃費平均は16km/L
車両の差額106万円10万キロ走ると、消費するガソリンとガソリン代(160円/Lで計算)は
プリウス 4762L 76万2000円
フィット 6250L 100万円10万キロ走った時点での支払い総額は
プリウス226万円+76万2000円 = 302万円
フィット120万円+100万円 = 220万円15万キロ走った時点での支払い総額は
プリウス226万円+114万3000円 = 340万円
フィット120万円+150万円 = 270万円20万キロ走った時点での支払い総額は
プリウス226万円+152万4000円 = 378万円
フィット120万円+200万円 = 320万円プリウスは、燃費が良くても回生システム分(100万円)のモトは取れません。
なるほどね。プリウスで元を取ろうと思ったらそれこそ30万km以上走らないといけないようだ。しかも10万km持たずに超高価な専用バッテリーを交換しなければいけないそうで、フィットと比べたら永久にコストパフォーマンスは逆転しないかもしれない。
消費者にとって、不要不急のエコ替えなんて「エコロジーでもエコノミーでもない」ことは肝に銘じるべきだ。
「本当のエコロジーかつエコノミーなエコ替え」は、クルマを手放して自転車に乗ること、100歩譲ってスーパーカブに乗ることだろう。
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