書籍紹介(23) 『自転車の安全鉄則』

Photo

大変読みやすく、最初から最後まで一気に読破した。

これまで疋田氏が主張してきたことの集大成と言ってもいい内容である。

・日本の自転車事情の不可解さ
・なぜ左側通行でなければいけないのか?
・なぜ歩道通行はダメで車道通行でないといけないのか?
・矛盾だらけの道交法
・昨今増殖する使い勝手が悪く危険な欠陥自転車レーン
・自転車に乗らない人の自転車発言は不毛かつ迷惑
・3人乗り問題とその解決策
・今後、取り組むべき施策の優先度

などについて非常に分かりやすく書かれている。

これは是非とも一人でも多くの人が読むべきだ。
特に、どっぷりと車社会に浸った地方部の方々こそ読んでいただきたい。自転車ももっと使えるよということに気づくためにも。

私見だが、「車がないと生活できない」という思い込みを超える地方こそ、次世代には最も繁栄し豊かな地域社会を実現できる。そこには、自転車的なる精神が生まれてくるのは必至だと思う。

私は私で「地方都市の自転車生活 車社会を乗り越えて」を大至急完成させねば…。

『自転車の安全鉄則』(疋田智 朝日新書 2008年11月)
↑アマゾンへリンク

書籍紹介(22) 『樹のあるところに、住みたくなったから。 オレゴン州ポートランドのゆるやか暮らし』

Portland

 ニューヨークで9年間暮らしていた、エッセイスト&翻訳家の渡辺葉さんが、少しゆっくりと暮らしてみたかったということで西海岸のオレゴン州ポートランドに移住した2年間の出来事を歳時記ふうに綴った本。春夏秋冬それぞれの葉さん的なポートランドの暮らしが詰まっている。

 リアルで生き生きとした文章からは、ポートランドの魅力がひしひしと伝わってくる。緑が多く街が自然に囲まれている、新鮮な食材が手に入るファーマーズマーケット、特徴的なお店が多いサウスイースト地区、音楽やアートなどの独特な感性、お酒やカフェの文化、アメリカでは珍しく車なしでも生活できる街。やっぱりステキな街なんだなと思わせてくれるには十分すぎる内容だ。

 何はともあれすごく表現が絶妙であたたかい。
「時計の歯車がちょっぴり違う噛み合わせで動いているかのように、時間が他の土地よりもゆっくり流れていく、そんな街なのだ。」(p10)
「密の香りが漂い、絹のような雨が降る街。」(p14)
「ポートランドの夏ときたらそりゃもう、毎日が宝石のように光に満ちて、歩けばふんわりと花の蜜のにおいがして、ついでにハチドリなんかも飛んでいたりして、誘惑でいっぱい。」(p75)
「気持ちの底の空間が、ゆるやかに広がっていく心地がする。」(p162)

 葉さんは再びニューヨークに戻ったのだが、この2年間のポートランド暮らしは、葉さんにとってもすごく感性の磨かれ、大きな経験になったことが伝わってくる。 でも、最後のパートナーとの別れは、ちょっと切ない・・・。

 そして、ポートランドに一度行ってみたくなる、さらに暮らしてみたくなる。また、日本にもこんなステキな街があればなぁとも思わせてくれる。そんな一冊だ。

『樹のあるところに、住みたくなったから。 オレゴン州ポートランドのゆるやか暮らし』(渡辺葉著 2007年2月初版発行 二見書房)
↑アマゾンへリンク

《参考サイト》

渡辺葉のポートランド通信

渡辺葉さんが語る「木漏れ日、炭火焼のピッツァ、魔法の森のポートランド」

樹のあるところ。 (It's a Wonderful World☆)

in Portland (Salon De Voix Home Page)

書籍紹介(21) 『癒しのハーモニーベル あなたの部屋に幸運を呼びこむCDブック』

Ida

【レビュー】

 たまたまコンビニで置いてあったので、購入してみました。本棚に置いてある時点で、なんかすごく不思議なオーラを発していたので。 直感的にそう感じました。

 値段は1500円、財布の中身と相談してちょっと迷ったけど、買ってみて納得です。すごくいいです。決して損なことはないですよ!

 ここ最近ずっと、慢性的にだるくて物事に集中できない状態が続いていましたが、これを部屋に流すと、それがウソだったかのように直りました。その前に、病院で診察を受け薬も飲んでいて幾分緩和していましたが、それにもまして体が軽くなったような気がします。特に、集中して作業ができるようになりました。

 CDは2部構成で、部屋の波動を浄化しツキを呼ぶ場に変え願いがかなうになるのと、自分のオーラを輝かせ幸運体質になるようになる音色が収録されています。

 なんと、美容やダイエットにも効果があるそうです。決して胡散臭いものではないですよ。本物です。是非とも、部屋に流す(聴かなくてもいい)、ipodで持ち歩いて聞く(特に2番)ことをオススメします。

【内容紹介】
よい音には、人を癒し、場所の波動を変えるパワーがあります。

各雑誌、メディアで話題の「ハーモニーベルCD」が、初めて
CDブックになって登場!

あなたの部屋は、居心地のいい空間ですか?

あまり落ち着かない、汚い、植物がすぐ枯れてしまう……という
部屋は波動が乱れて部屋の磁場だけでなく、そこにいる人の運を
悪くしています。

しかし、付属のCDを部屋に流すだけで部屋の波動は変わり、
ツキを呼びこむ部屋に変わります!

モニターアンケートでは、以下のような声が集まっています。

CDを部屋に流すようになったら…
●よい情報があつまるようになった
●掃除をしたくなった
●植物が元気になった
●ぐっすり眠れるようになった
●仕事でいい結果を出せた
●家族の仲がよくなった……etc.

『癒しのハーモニーベル あなたの部屋に幸運を呼びこむCDブック』(居田祐充子 2007年8月 総合法令出版)
↑アマゾンへリンクする

書籍紹介(20) 『都市の鍼治療 元クリチバ市長の都市再生術』

Kuri

 確固としたポリシーのある都市政策と、市長のリーダーシップで、何の変哲もないブラジルの地方都市を、世界に誇れる都市へと変貌させたクリチバ市。

 そのクリチバ市の元市長であるジャイメ・レルネル氏が執筆した本。 レルネル氏の都市に対する哲学、そして愛情が詰まっている。発展途上国という先進国よりも深刻な状況を抱えながら、天才的な指導力と知恵で、都市を人優先に作り変え、市民の9割以上が誇りを持つというレベルまで引き上げた功績は、実に見習いたいものだ。この本に書かれていることは、すべての都市にも応用できる最も基本的な内容だ。

 この21世紀に、たかだか自動車にとって便利にするためだけに、自然と歴史がある堀を暗渠にすることを改めないどこぞの都市も見習って欲しいと思う。

 レルネル氏は、はっきりと「自動車に生活を支配されてはならない」、「自動車の奴隷になってはならない」、「自動車を中心に都市を計画すると多くの弊害が生じ始める」と述べている。先ほどのどこぞの都市とは高知市のことだが、自動車交通ばかりを便利にすることから方向転換すべきである。

内容(「BOOK」データベースより)
 この本は、世界のいろいろなところで展開している、都市をよい方へと変革しようとする継続的な努力を報告するものです。それらの努力は、シンプルなアイデアではあります。しかし、それらの努力による成果を都市住民が十二分に享受できています。

『都市の鍼治療 元クリチバ市長の都市再生術』(Jaime Lerner著, 中村 ひとし・服部 圭郎共訳 2005年8月 丸善)
↑アマゾンへリンク

書籍紹介(19) 『ライカとモノクロの日々』

Img10014164927_2

ライカも内田ユキオ氏も、この本で初めて知りました。

内容は、フォトエッセイ。ライカやモノクロに纏わるエピソードに、氏の体験も織り交ぜながら様々テーマでつづられています。秀逸な文章と美しい写真を織り交ぜたエッセイ、どこか幻想的な世界へ引き込まれます!でも、とてもさわやかで暖かい。

特に、渚の写真がお気に入りです。海をテーマにしたモノクロ写真、何か心の奥底まで響く魅力がある。「こんな写真をとれたらな」と憧れます。

だれにも、オススメな一冊です。

【出版社/著者からの内容紹介】
カラー写真とデジタルカメラがあふれる今、モノクロとライカにこだわり続ける写真家・内田ユキオが、黒と白だけで見る静かで味わい深い世界の魅力をじっくりと語る。見るだけで、心があたたかくなるフォト&エッセイ。内田氏の優しくてちょっと切ない写真の日々、堪能できます。

『ライカとモノクロの日々』(内田ユキオ著 2002年12月 エイ文庫)
↑アマゾンへリンク

書籍紹介(18) 『ポラロイドの時間』

4777905128_2

一読して、ポラロイドカメラの魅力にとり憑かれてしまいました。初心者の私でも、ポラロイドの魅力がよく伝わってきます。

内容は、数多くのステキな写真はもちろん、機種の紹介から、ポラロイドの歴史、様々な技法、ポラロイドに纏わるエピソードなどポラロイドカメラの愉しみ方満載です!

デジカメやケータイ内臓のカメラが全盛の時代でも、ポラロイドカメラの魅力は不滅なんだなぁ。

SX-70、ほしくなってしまったよ・・・。

【内容(「BOOK」データベースより)】
大好評「写真の時間」シリーズ第9作は、脱力写真家・藤田一咲が愛するカメラ、ポラロイドの生みの親ランド博士没後15周年記念特別企画、ポラロイドへの愛と感謝と敬意の気持ちを込めたまるごとポラロイドの本。往年の名機から現行モデル、さらにホルガ、ピンホールなどでポラロイドの普段使いを楽しむ著者ならではの写真と技をこの一冊に凝縮。巻末には〈ポラロイド図鑑〉も!かわいくておもしろくて、素敵で知らなかったポラロイドの魅力が満載。

『ポラロイドの時間』(藤田一咲著 2006年3月 エイ文庫)
↑アマゾンへリンク

書籍紹介(17) 『野蛮なクルマ社会』

Imageaeu

 筆者は、現代の車社会を「現代における最大の怪奇」だと述べているが、これには私も異論はない。

 毎日毎日、全国のどこかで人が自動車に殺されたり、傷ついたりしているにかかわらず、それがさも当たり前の出来事として扱われ(年間の死傷者からしたら日常茶飯事であると言わざるを得ないが・・・)、何ら抜本的な対策をとらずに、何十年も車社会のあり方を本質的に変えようとしないのだから。鉄道や航空機の事故、工事現場の事故、家電製品等の火災に対する社会の対応と比べてみてもその無頓着さ(交通事故は仕方ないという考え方)は明白だ。

 また、子どもへの交通安全教育も怪奇そのものだ。子どもには耳にタコができるくらいに、「車は危険だ!車に気をつけろ!飛び出すな!道路であぞぶな!」と、言い聞かせておきながら、当の危ない原因をつくっている自分たち大人の自動車利用は不可侵としているわけだから。それでいて子どもが事故に巻き込まれると、子どもにも過失ありとする社会の風潮も異常であると。それに対して、「子どもは視覚等も未発達で判断力も大人に劣る。時に間違うものであり、飛び出しなども興味引かれるものがあったら当然してしまう。道で遊ぶのも子どもにとって当然で大人がそれを制限すべきでない。大人がやるべきなのは子どもが間違っても二重、三重に守られるようにすることだ。」と述べている。

 このように筆者は、現代の車社会のあり方を疑わない社会自体を痛烈に批判している。それは、けっこうキツイ主張であるが本質的には間違っていないと思う。他にも、市街地の速度は20km/hに制限せよ、ハンプを幹線道路にも入れろ、歩行者とは厳重に隔離せよ、路地は通行禁止にせよ、運転基準を設置せよ、専門家のみに操作を委ねよ、助手席には警察官(要するに副運転手)を乗せて安全を確保せよ、歩行者にぶつかっても死傷事故にならぬように車体をやわなものにせよ、自動車の絶対量を減らせなどと、相当に過激な主張が並ぶ。

 それらを実行するかはともかくとして、こういう問題意識をもっとドライバーに知ってもらうのはいいことなので、教習所でこういうこともきちっと教えるべきだと個人的には思う。少なくとも、今よりは歩行者に気を使うようになるだろう。

(目次)

序 論 まず全体を理解しよう

 1 犠牲(いけにえ)になる子どもたち
 2 過剰モータリゼーションの結末
 3 私たちに何ができるか

本 論 もっと詳しく知ろう

 第1章 自動車によって道は危険のちまたに
  1 自動車にはシステムの欠陥がある
  2 危険な自動車・危険な無法駐車
 第2章 自動車の害は広範囲に及ぶ
  1 排気ガスが肺をむしばむ
  2 騒音・振動が心もむしばむ
  3 スパイク粉塵(車粉)もいぜんとして深刻だ
  4 ホコリも泥はねも、ガラス公害も犯罪も
 第3章 他の誰よりも子どもやお年寄りが影響をこうむる
  1 子どもは遊び場を奪われて泣いている
  2 お年寄りには利用できるバスがない
 第4章 ハンプで事故は激減する
 第5章 せめて小路は「禁車」にしたい
 第6章 運転は素人にまかせてはいけない
 第7章 何よりもクルマが多すぎる
  1 鉄道や市電をもっと使おう
  2 公害には責任をもってもらおう
  3 自動車会社にも厳しい目をむけよう
 第8章 交通行政を考え直そう

  1 パート警察官を雇わせよう
  2 交通行政も異常だった
  3 「西独型対策」だって異常だ

 あとがき
 事項索引

『野蛮なクルマ社会』(杉田聡著 1993年5月 北斗出版)
↑アマゾンへリンク

書籍紹介(16) 『ファスト風土化する日本』

『ファスト風土化する日本―郊外化とその病理』
(三浦展著 2004年9月洋泉社新書)

Fast_4

内容(「BOOK」データベースより)
のどかな地方は幻想でしかない!地方はいまや固有の地域性が消滅し、大型ショッピングセンター、コンビニ、ファミレス、カラオケボックス、パチンコ店などが建ち並ぶ、全国一律の「ファスト風土」的大衆消費社会となった。このファスト風土化が、昔からのコミュニティや街並みを崩壊させ、人々の生活、家族のあり方、人間関係のあり方もことごとく変質させ、ひいては人々の心をも変容させたのではないか。昨今、地方で頻発する不可解な犯罪の現場をフィールドワークしつつ、情報社会化・階級社会化の波にさらされる地方の実情を社会調査をもとに探り、ファスト風土化がもたらす現代日本の病理を解き明かす。

[管理人レビュー]

『脱ファスト風土宣言』、『下流社会』、『下流同盟』の原点となる作品。久しぶりに読み返してみた。

「ファスト風土」とは、「ファストフード」をもじった三浦氏の造語である。
いまや地方都市の幹線道路を走ると、旧市街の外れに現れる、巨大ショッピングセンター、ファストフード店、紳士服、サラ金、パチンコ、カラオケ、ファミレス、ラブホ、果ては温泉まで・・・。
本当に、ファストフードの全国一律のサービスみたく、同じような風景が青森でも栃木でも高知でも見られる。
(私は自転車であちこち走ってきたが、これでは何のために旅してるか分からなくなってくるほどだ。今では、出来る限り、旧道を走るようにしている。)

それに引き換え、古くからあった個人経営主体の商店街は壊滅状態に。地域コミュニティは崩され、家族も専ら消費共同体に変貌し、若者の無気力にもつながったという。のどかな地方では考えられないような犯罪の多発についても言及されている。

郊外化の進展により、地域が均質化、画一化、匿名化、流動化がしてしまい、単なるモノの消費に頼る生活を続けるリアリティの欠如こそが、ファスト風土化の真髄だと思う。人間味を欠いた機械のような空間やライフスタイルを強いられるのが豊かな社会だとは到底思えない。
そういう意味では、歴史や風土、人々の生活から乖離した薄っぺらい社会に落ちぶれたと感じざるを得ない。街には、もっといろんな意味、要素があったはずだ。

しかし、この問題のややこしくしているのは、実際にファスト風土を享受している地域住民の意識だろう。「クルマ利用に便利で、値段も安くていいことばかりだ」と言う意見も多く聞かれる。それを否定はしないが、要するにそういう人は、郊外ライフスタイルを謳歌しているつもりが実は、「ファスト風土に利用され搾取されている」と思う。
それは、漫画「ドラゴン桜」ともつながってくる箇所が多いように思える。
”働かずに金を得ることを当然視する退廃的な価値観の蔓延だ。生きる意味の喪失だ。”
”彼らはもう働く意欲がない。楽をして、適当に生きることしか考えない。”(p178より)

Noichiminami
ファスト風土な景観(高知県香南市野市町)

◆アマゾンへリンク
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896918479/

書籍紹介(15) 『物理学者、ゴミと闘う』

『物理学者、ゴミと闘う』
(広瀬立成 2007 講談社現代新書)

[内容説明]
環境問題の本質はゴミにある。「燃やして埋める」政策はなぜ大間違いなのか。ゴミゼロ運動の先頭に立つ科学者が、基本法則からわかりやすく説く、「持続可能な地球」のための物理学。

[レビュー]
物理学者である著者が、ふとした機会から町田市のプラスチック処分施設問題に関わった経緯を著した著書。

物理学者だけに、ゴミ問題にもエネルギー保存の法則、質量保存の法則、エントロピー増大の法則を上手に適用しながら、現在のゴミ処理の欠陥を指摘している。「環境エンジン」という喩えは、まさに真髄を突いている。

・循環サイクルが機能してなければ、上手に隠したつもりでも問題の先送りにしかならない。
・エントロピーが渋り溜まったら循環システムはバランスを崩す。プラスチックをはじめ人間が出すゴミ(炭酸ガスも含む)は、まさにこの状態である。

最終的に、行政の方針を変えた「市民の活動」こそが環境問題を考える上で大きなキーポイントになってくる。白紙撤回までの経緯は、まさに行政と市民の協働による芸術作品だ。これからが本格始動のようだが、ごみゼロを実現に向かうことは確実であろう。

東洋町の高レベル放射性廃棄物問題も、住民が主役になり反対運動を展開したことが、反対派候補圧勝の結果につながった。感情論、嫌悪感を超えた町の将来を想う住民の意思が表れたといっていい選挙戦であった。

本書では、核のゴミについても触れられている。原発はとても環境にやさしいエネルギーではなく、負の遺産をせっせと増やすだけのシロモノであると述べられている。

「もったいな精神」の復活にこそ未来はある!!

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061498878/

書籍紹介(14) 『 1%あなたはその中にいますか。―環境に無関心、それが地球破壊の最大の凶器となっていく。』

『 1%あなたはその中にいますか。―環境に無関心、それが地球破壊の最大の凶器となっていく。』
(財津昌樹 2004 光村印刷)

内容(「MARC」データベースより)
1992年、地球環境サミットにあわせて、環境改善にグラフィックデザイナーとしてできることは何かと考え、11人の仲間でスタートした「地球はともだち」カレンダー展。その中から著者が出品した過去10年余の作品を収録。

[管理人のレビュー]

これは、衝撃の一冊だ。
一つ一つの魂胆の込められたメッセージは強烈に私たちに訴えかける。

タイトルの「1%」は、日本にグリーンコンシューマーの割合だとか。欧州では、それが70%にも達しているとか。

本書の冒頭には、日本の情けない実情が早速出てくる。
 
◆世界で最もゴミを発生させ、燃やしている国。
◆世界で最もダイオキシンを発生させている国。
◆世界でも最も温暖化に対する努力をしていない国。
◆世界で最もフロンガス削減に対する協力の少ない国。
◆世界で最も多く食糧を輸入し、無駄に捨てている国。


著者が訴えるように、日本は本当に情けない国だと思う。某世界一の大国に次ぐ情けなさだ。

本書は、具体的に様々なことを訴えかけているが、私が思うことを付け加えると、
 
■世界の潮流に逆行して原子力発電を推進する国
■未だにクルマ優先思想を変えようとしない国
■道路予算は莫大にありながら鉄道の改良には雀の涙ほどの予算しか割けない国 ■様々な利点を持つ鉄道を次々廃止する国
■自転車が歩道を走ることに何とも思わない国
■自転車レーンすらまともに作れない国
■食糧の自給すらできない国
■量販店のために簡単に農地を潰すことを許す国
■景観に対してことごとく無頓着な国
 

などである。

それでも、省エネ技術など個々の技術力は世界一というのは、誇れる唯一の長所といってもいい。それをコントロールする社会システムの方が、不健全な結果が今の日本社会なんだと思う。

本書は、物理的な環境問題ばかりでなくコンビニ本(端っこにある例の本)や落書きなど色々と日本社会の病的(?)な側面にも斬り込んでいる。

是非とも、最も目に付くところに置いて繰り返し目を通すことを薦める。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896159861/

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブログランキング

プロフィール

最近のトラックバック

土佐人のブログ

無料ブログはココログ