(発売開始を伝えるポスター)
前回の記事でも取り上げたICカード導入についてであるが、検索してみたらいろいろと上がっていた。それについて少し紹介しよう。
今日までそして明日から 地方公共交通機関とICカード
やはりと言うか、知名度の低さとPR不足について強調されている。記事にあるように、この期に及んで大々的にPRしない理由が全く分からない。当事者は、本当に普及させたいと考えているかということすら疑ってしまう。
伊予鉄でも導入当初は、相当な混乱があったそうだ。遅延の原因にもなったとか。周知の行き届いていない高知ではそれ以上の混乱が予想される。特に、そういうことに不慣れな高齢者に浸透するには時間がかかるだろう。高齢者に限らず、降車時に残額不足っていう混乱が多発しそうだ。
また、商店街で精算に利用可能になるということだが、5年後というのは遅すぎる。本気で普及させるつもりがあるのかこれ一つとっても疑わしくなってきた…。
田舎ワンダリング 渡辺瑠海 official blog 「ですか」ですか?
記事中に「ちなみにカードで使う料金はICチャージャーを使って補充するんだけど、これをどこに設置するつもりなのだろう???」とあるけど、私も最も疑問に思っていたのはまさにこれ。本当にどこに設置するつもり?必要なときにすぐチャージできないと全然役に立たないのだが…。
まさかすべての電停・バス停にチャージ機を置くとも思えないので、車内でチャージできるようにするのかもしれない。とりあえずは、それが最も望ましいと思う。
はこだての路面電車 高知の路面電車が2009年よりICカードを導入
他のカードと相互利用できることを少しは期待していたものの、やはりというか完全に独自仕様で他のカードは使えないようだ。高知でICカードを使って公共交通を利用するならば、わざわざ「ですか」を購入しなければいけないわけである。SUICAやICOCCAを持っているならそれが使えればいいのだが…。カードが増えても煩雑なだけだ。特に、観光やビジネスなどで高知に来た人が手持ちのカードで利用できるとなれば、非常に便利であるし増収にもつながると思う。JR四国も導入予定でその時に四国内のカードは共通化されるので、その点は解消されるだろう。
それにしても、各地域にICカードが乱立しすぎ。今後の普及にしたがって整理すべきだろう。そうなれば「ですか」は真っ先に廃止(新規発行停止)の対象になるだろうけど。
さて、カードを利用することによるメリットが重要であるが、それが上手く伝わらない限りさほどの普及も見込めないだろう。正直、小銭を用意する必要がなくなる以外に目玉となるメリットが果たしてあるのかと思ってはいたが、一つだけあった。
バスについて市内均一区間は1日上限500円というのは大いに評価したい。これについてはよくやったと言いたい。要するに市内区間の1日乗車券を導入することと同じなわけであるから、気軽に何度もバスに乗れる。3回の利用で元がとれる。しかも、土佐電と県交通共通だ。これは革命的なことだと言ってもいい。
しかし、なぜ路面電車は対象外なのだろうか?その点について腑に落ちない。電車も市内区間500円の一日乗車券を発行しているのだから、電車・バス共通で一日500円で市内区間利用可にすればいいのにと思う。それなら、大幅に利便性が向上するので、強力な普及の目玉になるのに、腑に落ちない。
あと疑問なのは、均一区間外にまたがって利用した場合はどうなるかということだ。例えば、安芸線バスで夜須から乗ってはりまや橋で下車。そこからイオン線に乗ってイオン高知へ行き、帰りはその逆の経路で夜須まで利用した場合、安芸線バスの市内部分は、どう計算されるのだろうか?今度、質問してみるつもりだ。
また、市内区間の範囲についてだが、正確に知っている人はほとんどいないだろう。私もバスについては正確には知らない。それを利用者に認知させるのも課題だ。
残り二つの特典は、かなり中途半端であまりアピール材料にならないだろう。なんかみみっちいというかケチくさく感じる。
「毎月20日のノーマイカーデーでは10%割引」なんか気休めみたいなものだ。毎月たった1日だけ1割引でわざわざ公共交通を使おうという気になるだろうか。やるならやるで、「土休日は大人も半額!」ぐらいにすべきだと思う。
また、「5%のポイント付与」も1割引の回数券からすれば割引率は後退している。伊予鉄のICカードは、1割引なのでかなり普及しているようだが、思い切って常時2割引(ポイントでなくその場で2割引にすべき)くらいがICカード普及&公共交通利用大幅促進の上で望ましいのではないだろうか。
最後に、今回の件でもそうだが、高知の公共交通は、利用者(潜在的に利用者となる人々も含む)へのPRについて決定的に欠けている。だから常連さん以外には、よく分からないダイヤや仕組みが平然とまかり通っている。この機会に、せめて高知から持続可能な交通を実現する(60)に書いた『高知県公共交通総合ガイドブック』を作成するなどして啓発を図っていく必要があろう。
〔高知からクルマ依存社会を問い直す一覧〕
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