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夜須町羽尾という桃源郷(その4)

夜須町羽尾という桃源郷(その3)からの続き。

羽尾の紹介いったいいつまで続くのやら…。と書いている本人すら分からなくなってきました(笑) まあ、それはどうでもよいことだ。

羽尾という地区がどういうところかもう少し踏み込んで説明ます。

2006年に広域合併で香南市が誕生するまでは、夜須町に属する集落でしたが、昭和30年(1955年)までは香美郡東川村に属していました。

東川村の村域は、旧香我美町北部、旧夜須町北部、安芸郡芸西村北部にまたがっており、役場は旧香我美町の末清地区(千舞温泉があったところ)にありました。

東川村の集落は、以下のように分割合併しました。

福万・山川・末延・末清・正延・別役・撫川 → 旧香我美町
細川・羽尾・沢谷・仲木屋 → 旧夜須町
久重山・道家・国光 → 安芸郡芸西村

ご覧の通り、分割して合併がされるほど地形が複雑で、同じ東川村でも水系が大きく異なっていました。羽尾と役場のある末清地区との間も山を越える必要があり、それも移動手段は徒歩に限られていたようです。

むしろ、細川、羽尾、沢谷、仲木屋の4集落は、夜須町と県道で結ばれ、様々な面で交流があったことが夜須町への編入合併につながりました。特に細川集落は、夜須川の水系に属し、むしろ夜須町に属さなかったことが不思議だったそうです。

合併直前の昭和29年の東川村の人口は2154人でした。(『夜須町史 下巻』202ページによる)

Photo

羽尾地区の地図です。これまで険しい山道を走ってきたのがウソかのように平地が広がっています。

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(クリックで拡大できます)

昭和50年に撮影された羽尾地区の航空写真です。まだ、小学校が廃校になる直前で、今よりもはるかに多く人が住んでいたのでしょう。見たところ耕作放棄地もないようですし。

現在は20人以下ですが、合併直後の旧東川村部分の人口は530人なので、半分は細川地区が占めると考えても300人弱の人々が羽尾で生活を営んでいたものと考えられます。。(『夜須町史 下巻』204ページによる)

さて、羽尾には、「長谷寺」というお寺があります。羽尾大釜荘から車で10分ほどです。地図の左上にあるお寺です。

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パンフレット『長谷寺周辺 歴史の道地図』によると、長谷寺建立の歴史は大変古く神亀四年(727年)聖武天皇勅願による行基菩薩が建立したと伝えられているようです。

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同じくパンフレットにこう書かれています。

「かつては長谷寺門前は、夜須、芸西、大栃、香我美、安芸畑山へと通ずる往還道の交叉点であり、人や牛馬、荷物の往来がにぎやかで雑貨屋から茶店まであったそうです。縁日には何千人もの善男善女が境内にあふれ数十軒のの出店や臨時の駐在所まで立ったそうです。」

今となってはまったくもって信じられません。そのような交通ルートが存在したことにです。これだけ、山村集落同士での交流があったということでしょう。

それにしても不思議なものです。今となっては、羽尾と旧東川村の中心ちである末清地区とは、隔絶された別の地域です。まっすぐ結ぶ道路など存在しません。車で行こうと思えばとんでもなく遠回りを強いられます。しかし、徒歩での山越えだとほんのすぐ隣の村です。車が世の中を便利にしたばかりではないようです。

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羽尾地区にある案内板です。車道だとくねくねした道をいく必要がありますが、遊歩道だとお寺まで一直線です。まだ、歩いたことはないですが。

さて、お寺のすぐ近くに展望台があり、そこからの眺めが素晴らしいです。

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(クリックで拡大できます)

峠道からよりもさらに高い場所から夜須の町と太平洋を一望できます!

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(クリックで拡大できます)

西方面に視点を移すと、桂浜や横浪半島、そして天気がよければ足摺岬まで見えるかもしれません。

最高の絶景です。手作りのテーブルと椅子もあるので、お弁当でも食べながらどうぞ。コンビニ弁当だろうがカップラーメンだろうが缶コーヒーだろうが、美味く味わえるでしょう。

また、訪れてみたい思っています。

次は夜須町最奥地の仲木屋・沢谷を紹介します。

夜須町最奥地の仲木屋・沢谷へ(前編)

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