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手結の価値・魅力(2)

手結の価値・魅力(1)の続きです。

今回は、ほとんど紹介されない手結外港の様子と、魚揚場の風景を取り上げます。

画像は一部を除き、クリックで拡大できます。

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手結外港の様子です。こちらは言ってしまえば何の変哲もないコンクリートの防波堤で囲まれたごくありふれた港です。それゆえ見過ごされがちですが、手結港の近代化には大きく貢献しました。

明治期には、手結内港の入り口が土砂で埋まり船の出入りが出来ず、廃港同然だったそうです。そのため、漁船は西側の手結の浜(旧手結海水浴場)に、引き揚げていたそうです。せっかくの港がありながらなんというモッタイナイ様…。

そういうこともあって、大正初期に川村益太郎氏の尽力により外港が造成されました。その時に浜の一部が埋め立てられ、今でも手結地区の一部は埋立と呼ばれています。

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外港に面した漁業施設。漁協事務所と魚揚場、製氷場が一体的に整備されています。かつては、対岸にありましたが老朽化が進み、新外港を新たに造成した関係でこちらに移転しました。

当然ながら、手結では古くから漁業が営まれてきました。土佐の漁業の特色である、カツオ漁も、清水や宇佐、須崎、久礼などには到底及びませんが、江戸時代には営まれていました。明治期までは鰹節製造もあったそうです。(「夜須町史上巻」による)

手結の漁業で特徴的なのは、シイラ釣りでしょう。昭和初期より始まったそうです。

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魚揚場の様子です。

2008年12月4日に水揚げされた魚。

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シイラ。シイラ漁は、高知では手結と興津の漁師が専業で営んでいます。

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その他いろいろ。

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魚揚場の脇では、イワシなどが天日干しにされていました。こういうのがあると漁村の風情をいっそう醸しだしますね。

古くから捕鯨業が発達し、戦後はマグロ遠洋漁業で世界の海へ進出した室戸や、カツオ漁のメッカである清水や佐賀には、足元も及びませんが、県下では中程度の規模を誇る漁村としての地位を確立してきました。かつては、商港としての機能も発達していました。

しかし、戦後は一貫して漁業従事者数は減り続け、現在では風前の灯火というところまできています。もはやすでに「元漁村」というところまで来ています。高齢化が進み跡継ぎもいません。集落そのものも極度に高齢化と過疎化が進んでいます。

入り江地形で、港があり漁船が繋留され、狭い平地に民家がひしめき合う景観は、大いに漁村としての風情を持っています。映画『MAZE 南風』の舞台にもなったように、その景観的魅力は、大きな価値を持っています。ですが、集落の基幹産業は、もはや壊滅寸前。農村と違い集落の土地そのものは生産手段ではありませんので、漁業がなくなればただの住宅地になってしまいます。

それがいい悪いという問題ではもちろんないのですが、何かと新たな活路を見出していく必要はありそうです。

もう少し、手結内港の情緒ある風景写真を追加しておきます。

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その(3)へ続きます。

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