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郊外バイパス道路で自転車走行空間はどう整備すべきか?

 疋田氏のママチャリについての扱いでちょっとだけ疑問点もあるにくわえて、疋田智氏の主張でこれまでほとんど取り上げられていなかった部分がもう一点ある。

 郊外バイパス道路での自転車通行に関してである。

 疋田氏はおおまかなところ、「自転車がその交通機能を最大限に発揮するためにも、事故を減らすためにも、歩行者という交通弱者を脅威に晒さないためにも、自転車は車道左端を走行すべきで、それを支援するような道路空間に再構築すべき。」と書かれている。

 私もそれ自体に異論はない。市街地内では、歩行者も自転車も多く歩道が両者でごった返していることが多い。ただでさえ狭い歩道に、電柱や障害物や駐輪していある自転車がさらに狭くしていて、そこを歩行者と自転車が双方向に行きかう。これでは、歩行者、自転車ともに快適に利用できない。生垣など、死角になるものを多く出会い頭の事故を誘引する条件も多い。

 ある一定の規模以上の市街地内では、早急に自転車通行を歩道から車道に切り替えていく必要があると思う。車道と歩道の区別がある道路では、まず幹線道路の一歩裏の両側2車線の道路から徹底すべきだろう。車もそれほどスピードを出さないので特に専用レーンなど設置しなくても両者は共存可能だと思う。大通り(幹線道路)はすぐには厳しいが、順次、バスレーンと共用するなどとして歩道から降ろすようにしたらよい。

 問題は、タイトルの通り郊外バイパス道路ではどう走るべきか?どう走行空間を整備すべきか?ということ。これに関して、これまでの疋田氏の著作では全く言及されていない。

Img_3759
(※拡大可能です)

 写真の道路は、高知市高須の国道55号南国バイパスである。高知では最初期に造られたバイパス道路だ。

 さて、ここで車道走行するのは、私でも凄まじい恐怖を味わうことになる。ママチャリではもちろん、ヘルメットを被ってロードバイクやクロスバイクに乗っても相当に怖いというか、強気で車道走行を続けられない。市街地内の大通りと違い車は猛スピードで右側をビュンビュン通り過ぎていく。50km/h制限だが、多くの車は60~70km/hで走っている。追突されたら即死してもおかしくない。

 市街地内では、マイカー利用削減を前提で、公共交通の再建と合わせて、片側を専用レーンにするなりバスレーンとの共用レーンにするなりすればいいのだが、バイパス道路はあくまでも「バイパス的役割」だから車線削減は厳しい。新しいバイパス道路は、車線と歩道の間に幅1mほどスペースがあったり、歩道も広く確保したりして余裕があるが、写真のような古いバイパス道路は、ギリギリの設計だ。現実に車道を走るのは危険極まりない。また車線自体も狭い。用地買収して拡幅するような財政的余裕もないので新たに自転車レーンを設置することも不可能だ。

 いかに自転車が本来の車両に回帰しても、このような道路で車道走行するのは、ちょっと厳しいのではないだろうかと思う。とりあえずは歩道通行でもいいのではないか。歩行者もほとんどいないし、街路樹もないので、死角も少ない。(この写真では)舗装状態も比較的いいので、それなりに快適に走れる。ただ、商業施設等に出入りする車に注意する必要はある。いわば歩道が「事実上の自転車レーン」と化しているわけだ。

 なので、左側通行の徹底(対面通行をやめる)と、歩行者がいる場合のみ減速して通過するということで、自転車の通行空間としてもいいのではないだろうか。

 筆者の場合であるが、夜須から高知市内へ自転車で行く場合は、大部分は赤岡からずっとこのバイパス道路を走っている。左側の歩道を通行し、巡航速度は25~30km/hほどで、歩行者の側を過ぎる場合には10km/h程度まで減速し注意して走る。対面通行の自転車がやって来た場合は、こちらが前もって端によって相手の進路を開ける。追い越す場合は臨機応変にするが、自転車相手には減速は基本的にしない。

 歩道暴走行為だと指摘されるかもしれないが、歩行者もほとんどいないのだからそう目くじら立てないでいただきたい。歩行者が多くなる葛島以西では、ずっとペースは落としているし、速く走りたい場合はそこでは車道に降りるようにしている。

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コメント

近くに農道はないのでしょうか。もし有るなら、農耕車両と自転車限定なら舗装も簡易ですみますし、車一台やっとの幅にしておけば、用のない車は通らない、よい自転車バイパスになるのでは。屈曲が多く距離が伸びるかもしれませんが自転車なら、あまり気にならないでしょう。

>ひでさん

残念ながら近くに農道はありません。一部であることはありますが、わざわざ迂回して走るほどではありません。

北側に歩道と車道の区別がない旧道がありますが、そこそこ交通量があり、電車軌道とも平行していますので国道以上に神経を使います。

こういう道路ではどう自転車の走行空間を確保すべきかというのはこれからの課題ですね。

自転車走行空間の検索からきました
群馬県前橋市|自転車利用環境整備モデル都市基本計画(歩道内分離型走行空間)
http://www.city.maebashi.gunma.jp/jigyousya/353/364/365/p006828.html
というのがあるようです、では。

①中央分離帯を撤去してその分をずらし、自転車レーン設置に使う

②車道幅を少し減少させる 
例4mから3、5メートル2車線両方減少させれば片道1メートル減少できる

③左車線は自転車が走る事を当たり前とさせる 
自転車原付二輪バス優先道路とする等。
もしくは、自転車レーンがどうしても作れない車道は暫定措置として、最近登場した自転車ナビマークがいいのではないでしょうか?
車道を走っていてもクラクションを鳴らされなくなったり、
自転車ナビマークがあると、自転車が居なくても自然と車も右に避けるようです。
http://murakami-design.ne.jp/jaef/2012/6-traffi-cation/img/TC%20no30_t.pdf#search='%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3+%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF'

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