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高知からクルマ依存交通社会を問い直す[67] 香南市の中心地として恥ずかしい”のいち駅”南側の郊外型店舗群

ごめん・なはり線”のいち駅”前の南側には、多くの郊外型店舗が軒を連ねている。もともと何の変哲もない田圃であったが、旧道と国道55号を結ぶ道路が開通し、ごめん・なはり線が開業すると一気に田圃は消えうせ,、この手の店舗が増殖した。

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(沿道の紳士服店 看板がすごい…)

出来た店舗は、フジグランのショッピングセンターを筆頭に、パチンコ店2店舗(1店舗は自動車学校沿いの道路より移転)、紳士服店2店舗、ファミレス2店舗、ドラッグストア1店舗(国道55号沿いより移転)、コンビニ1店舗といったところである。周辺には、もともとあったレンタルビデオ店と大型ホームセンターがあり、また、その近くにはファストフード店があり、これらが一体となって郊外型店舗の寄せ集めという様相だ。

それと引き換えに、東部自動車学校沿いの通りは一気に寂れて本屋くらいしか残っていない。ここまで激変するとは思ってもいなかった。

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(幟がヒラヒラ… かなり目障りな光景だ)

ということで、なぜこんな情けない街ができてしまったのかと悔やむ。全国どこでもある郊外型ロードサイド店のお決まりパターンそのもの。もちろん、広大な駐車場を構える完全なクルマ社会対応型。さらに、ほとんどが県外資本で、香南市の中心部を県外企業にのっとられた構図になっている。いや、行政が道路と上下水道だけ用意して、後はまちづくりや商業開発をすべて大手資本に丸投げしたとも言える。香南市の中心部を、こんな哀れな姿にされて恥ずかしくないのかと思う。

本来なら、駅前というのはその地域の顔であるので、地域性のある新たなオリジナルの街を造れなかったのか?しかもゼロから設計できるわけで、新しいことを試すチャンスでもあったはずだ

行政はハードとしては道路や上下水道だけ構えるにしても、沿道の店舗などのデザインについては一定のガイドライン(マスタープラン)を設けてそれに沿った設計を促すこともできたはず。行政と住民が一体となってこういう街を目指すというビジョンがいかに重要か改めて認識しなければいけない。

それこそ、自動車対応型でなく公共交通や自転車での来街(ただし、当面は自動車利用も必要なので商店街の端っこに共同駐車場は構える必要はある)を重視し、自動車の通行を認めず、オープンカフェなどがあって、ベンチも設けられた歩いて楽しい街をつくれなかったのか、大手資本よりも個人のお店屋さんを尊重する街に出来なかったのかと改めて思う。自分のお店を持ちたいと思う人は結構いるはずだ。新世代商店街を形成するいい機会でもあった。今さらいっても遅いけど…。

基本的な方向性と考えられるのは以下の通り。

・自動車の通行はバス以外は認めない。自転車も降りて押す。
・自転車を店先に停めやすいような街路設計。
・商店と住宅を混在させる。
・個人経営のお店を一定以上の割合確保する。
・オープンスペースを設ける。公園も必要。
・日本の伝統的な小都市の都市構造を基本とする。
・一部は、アメリカの「ニューアーバニズム」の概念も参考にする。

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(ごめん・なはり線のいち駅のホームより南側を見る)

もし、こういう店舗が増殖している状況を地域の発展と捉えるのならばそれは大きな勘違いである。利益の多くを中央に持っていかれて地域で循環するお金が少なくなるし、仕入れや各種の取引も地元とは関係のない場合が多い。さらに、少しでも売上が下がろうとなれば、あっという間に撤退し廃墟と化す。このような繰り返しでは、真に品格のある街など絶対に出来ない。地域の文化は育たない。時間という真の富が蓄積されない。

このような状況は、これまでの商店街があまりにも閉鎖的で排他的な村社会構造で、旧態依然の冴えない商売ばかりしていたので、その裏返しともいえる。でも、そのような商店街は十分に衰退という形で制裁を食らったから、今度こそ、新しい風を入れて前向きな方向性で商店街が復活してもいい頃だと思っている。

《参考サイト》

Radical Imagination 地方のロードサイド風景

めだかのがっこう@灘区 失われた景観

〔高知からクルマ依存交通社会を問い直す一覧〕

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