高知から持続可能な交通を実現する(31) 「安芸線バスの改善案」
高知から持続可能な交通を実現する(29)、高知から持続可能な交通を実現する(30)で、土佐電鉄線とごめん・なはり線の接続改善案について述べたが、その2者だけでなく「安芸線バスはどうするのか?」という疑問が当然浮かんでくる。
安芸線バスは、ごめん・なはり線開通後に運賃値下げなどの対向策を打ったものの利用者の低迷は続き、今年4月には路線の存廃が取りざたされた。10月末には、来年3月1日を目処に「運行系統の統一」、「平日・祝日ともに12往復に減便」、「普通運賃を8%値上げ(一部区間をのぞく)」の上で存続が決定している。
さて、せっかく存続が決定したのであるからもっと有効活用を図りたいところだ。そこで私が考えている案をここで述べる。まず、運行はごめん・なはり線のダイヤを補完するように組むことだ。例えば、ごめん・なはり線は、午前9時~午後1時くらいまでは、上下とも1時間に1本しか運行されていない。それを補完するようにその中間にバスを運行すればよい。
次に、時刻表の表記について工夫をすべきだ。現在の時刻表はバスとごめん・なはり線が完全にバラバラであるが、それを同列併記しどちらの利用も考慮に入れれるようにしたい。ただ、同列併記では混乱する可能性があるので、別々でも並べて記載するようにしたらよい。
三番目に、後免町駅でごめん・なはり線との接続を考慮するのと同じ要領で路面電車とバスの接続もすべき。電停の時刻表にも接続する旨を印などで告知することも必要であろう。と同時に、安芸線バス自体はりまや橋まで行くのでなく(朝夕をのぞく)後免町発着の方が、同じ人員と車両数でも後免町~安芸間の本数がより確保できるのでそちらのほうがトータルの利便性向上にもつながる。
高知から持続可能な交通を実現する(9)で、「安芸線バスは高知市内まで乗り入れる必要はない。後免町で発着で十分だ。」と書いた真意であるが、それは路面電車とバスの役割分担にある。LRTの施策では公共交通の再編成も一般的で、バス路線をすべて中心街まで直通させるのではなく、郊外のターミナルでLRTや幹線バスにバトンタッチさせている場合が多い。それぞれの交通手段が単独でバラバラに機能するのではなく、連携してネットワークで機能させるためだ。安芸線バスの場合、後免町~高知市内は完全に重複している。路面電車に基幹交通としての役割を与え(将来の直通運転のためにも)をもっと有効活用する上でも後免町での乗り換えは理にかなっていると思う。高知市内から野市・安芸方面に行くには路面電車の時刻表だけ調べればよくなるので、分かり易さと言う点でも勝っている。
(安芸線のバス)
現在のごめん・なはり線とJR四国とは、ほぼ連携がとれていると言っていい。しかし、後免町での路面電車の接続は不完全である上に、適切な情報がない。それどころか、土電側はごめん・なはり線との乗り換え案内をしていない。逆に土佐くろしお鉄道は土電との乗換えの案内をきちんとしている。ごめん・なはり線でなく安芸線バスを利用してもらいたい気持ちは分かるが、公共交通機関として乗換え案内くらいはきちんとすべきではないだろうか。後免町での接続に関する情報が浸透すれば、路面電車も確実に乗客増につながるので大いにメリットはある。加えて安芸線バスもごめん・なはり線との真っ向からの競合を避け、補完する役割に回り、後免町で路面電車と接続するようにすれば、それぞれの特長を生かして、利用者にとっても分かりやすくて使いやすい公共交通をコストゼロで実現できる。
こういうところからもっと手をつけていくべきだと思う。
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コメント
ともかく「今ある.存続中の電車、バス、列車の最大活用でしょう。」お互いの連携をもっとかんがえるべきでしょう。
ごめん・なはり線と土佐電鉄の乗り換え情報なども大事です。バスとの連携も必要です。それをもっとわかりやすく親切に表示すること。
ネットなんかでも検索できるようにすること。それが大事です。役所の仕事でしょうね。そこいらは。
投稿 けんちゃん | 2008年1月28日 (月) 18時51分
■けんちゃん
高知都市圏の場合、公共交通が何もないわけではありません。利用者の減少に歯止めがかからないのは、要は、運賃体系、路線網などの情報などソフト施策が旧態依然で現在のニーズに合っていないところに原因があると思いますね。
統合化と分かりやすさがカギになるでしょう。
投稿 やっしー@管理人 | 2008年2月20日 (水) 11時40分