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高知から持続可能な交通を実現する(29) 「ごめん・なはり線と土佐電鉄の連絡時刻表」

 これまで「私の考える高知県民マニフェスト」と題して連載を続けてきたが、すでに知事選も終わり、また内容もマニフェストと呼ぶには少しずれてきた。そこで、これからは「高知から持続可能な交通を実現する」に改めて連載を続けていく。

 さて、ごめん・なはり線は、後免駅からJR土讃線に乗り入れ高知駅まで直通運転しており、後免駅発着の便についても高知方面の普通列車と必ず接続するようになっている。そのため、JRとの連絡に関しては、時刻表などで情報として入手しやすい。

 しかし、一方でごめん・なはり線は後免町駅で土佐電鉄と連絡しているにも関わらず、その連絡時刻表なるものがない。路面電車の本数は後免町発着でもそれなりにあるため、安芸方面から高知市内へはスムーズに乗り換え出来る場合が多いが、高知市内から安芸方面へは、あてずっぽに乗ると後免町駅で長時間待たされる羽目になる場合が多くなる。

 その乗り換えや接続に関する情報が圧倒的に欠落しているため、高知市内から安芸・奈半利方面へ向かおうと思ったら高知駅まで行かなければならない。だが、時間が分かっていれば市内の最寄りの電停から路面電車に乗って後免町駅で乗り換える方が楽で便利である。

 例えば、最寄りの電停が知寄町1丁目の場合のけんちゃんは、この前の飲み会で夜須へ向かうため高知駅まで自転車で行き、そこから列車に乗ったそうだが、時刻が分かっていれば、知寄町1丁目でごめん行きに乗って、そこからごめん・なはり線に乗り換えるのが楽ではある。しかし、その情報が分からないので高知駅まで行かざるを得なかったという。そもそも、後免町駅まで行って乗り換えるという発想が今までなかったとのこと。

 そういうことで、情報が分かれば便利だと思い、2007年12月現在の土佐電鉄とごめん・なはり線のダイヤを元に連絡時刻表を作成してみた。ただし、土佐電鉄路面電車は、平日・土曜と日曜・祝日のダイヤが異なるため、とりあえず、平日・土曜のダイヤで掲載した。後免町駅で乗り換え可能な便同士で縦に並べている。はりまや橋発着の時刻と比較のため、高知駅発着の時刻も記載している。

 また、ごめん・なはり線のダイヤと並べて安芸線バスのダイヤも掲載してみた。ただ、入手した時刻表に穴内や赤野などの時刻が明記されていなかったので、その部分は?とした。また、こちらは、はりまや橋まで直通するが、ごめん・なはり線の場合と同様に、後免町駅で接続する路面電車の時刻も記載している。ただし、わざわざ乗り換えることはないので、そちらは灰色で薄くした。

(安芸・奈半利方面→高知市内 連絡時刻表)

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(高知市内→安芸・奈半利方面 連絡時刻表)

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 作成してみて分かったことだが、接続時間が短い場合は、むしろ高知駅で乗り換えてはりまや橋に出るよりも早い場合が多い。例えば、奈半利発6:31高知着7:59は、後免町駅で乗り換えた場合は、はりまや橋には8:14に到着する。15分遅いが、列車を降り高知駅からはりまや橋まで路面電車で出てくるのとほぼ同じである。歩いて市内に向かうよりは確実に早い。逆も、例えば、高知発11:09奈半利着12:42も、後免町駅で3分接続する路面電車は、はりまや橋10:56発である。13分差であるが、余裕を持ってはりまや橋から高知駅に向かい列車に乗る場合は、確実に13分以上かかる。枡形や大橋通から利用するとなると、時間が分かっていれば後免町駅乗り換えの方が確実に早くて便利だ。このように、意外にも後免町駅乗り換えは便利である。

 しかし、問題は、やはり路面電車が接続を考慮したダイヤになってないため(乗り換え時刻表が今まで存在しなかったので当たり前か・・・)か、乗り換え時間が長いのがかなりある。どちらの方面とも、10時~15時にかけては、10分前後待たされる場合が多い。3つだけだが、17分、19分、27分と長く待たされるのも存在する。理想は出来るだけ3分での乗り換えで、長くても5分にしたいところ。確実に接続がスムーズに確保され、接続の情報が周知されていれば後免町で乗り換えて高知市内との間を利用する人も増えるだろう。

 安芸線バスの時刻も並列記載したが、これはバス利用も意識出来るようにするためである。現状では、時刻表も別々であり、どうしても列車の場合は列車だけ、バスならばバスだけとなってしまう。こうやって並べて書いてみたら自然とバスも利用も選択肢に入ってくると思うのだ。廃止が取りざたされた安芸線バスであるが、時刻表の書き方一つで大きく変わる。バラバラでなく互いに連携して取り組むことが公共交通の利便性向上の秘訣であろう。

 前に、安芸線バスは市内まで後免町発着で十分だと書いたが、その真意は、公共交通同士の連係プレーの重要さと分かりやすさである。後免町発着の方が同じ人員、車両数で後免町~安芸駅間の本数が多く確保できることもあるが、路面電車や鉄道をバスよりも階層の高い公共交通機関と位置づけ、より一層の有効活用を図ることにある。路面電車の本数は後免町発着でも十分な本数が出ているので、バスはそれに完全に接続させればよい。また、その方が高知市内では路面電車の時刻だけを意識すればよいので分かりやすい。三者がバラバラに機能しているのをうまく連携させれば、コストをかけずに、一層分かりやすく使いやすくなるわけだ。

 まず、やるべきことは、連絡時刻表をしっかりと作成し周知することだ。配布しているNPOごめん・なはり線を支援する会が作成している時刻表にも、連絡時刻表も掲載してもらいたいと思う。また、電停の時刻表にも接続便に関しては、時刻の部分に印を入れるなどしてその旨を明記していただきたいと思う。さらには、電車の車内にも時刻表を置いてあればなおよい。

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(NPOごめん・なはり線を支援する会が発行する時刻表)

 さらに、ワンステップ進んだ策として、接続する便の一部で急行運転を行い所要時間を短縮する案(後免町~はりまや橋で、現在約35分かかっているのを27分程度に短縮する施策)もあるが、長くなったのでそれは次回に取り上げる。また、現状では運賃体系がネックになるが、それも次回に譲る。

 これは、「情報の直通運転」とでもいうべき提案だ。しっかりと接続を確保し、接続便に関してはそのことを時刻表などで明記するだけでも、一歩直通運転に近づく。後免線も活気づくし、土佐電鉄にとっては確実に増収になるだろう。コストはほとんどかからないので、是非とも次回のダイヤ改正あたりからやってもらいたいと思うのだが。

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» 情報の直通運転ーやっしさんが時刻表を作成! [けんちゃんの吠えるウォッチングーどこでもコミュニティ双方向サイト]
 常日頃土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線と路面電車の土佐電鉄の「直通運転」を主 [続きを読む]

受信: 2007年12月28日 (金) 23時06分

コメント

 「情報の直通運転」は大変良い発想であると思います。地方交通の場合もあとバスとの連結であるとか、もっとわかりやすければ、、利用者は増加するでしょう。

 文面でも取り上げられていましたが、私やK氏の場合も土佐電鉄の知寄町から乗車できればずっと便利ですね。

 家内が言っていましたが、あ主婦が地下鉄の案内番を板をこしらえるいたる話をテレビで見たそうです。

 東京の地下鉄の連絡網は複雑。それを前に乗車して何番口の階段を上れば〇〇線との乗換えが楽であるとか。

 その女性は子供連れで地下鉄の移動がたいへんであった体験をもとに地下鉄会社に自分がこしらえた案内板を持参したそうです。

 最初は門前払いだったそうです。でも3年目に相手方が気がつき、全面的に採用になったそうです。今では「地下鉄アドバーさー」になっているとか。

 やっしーさんもしつこく「石の上にも3年」の精神で頑張ってみて下さい。

 すぐには相手は動きません。焦らずしつこくやってください。

投稿 けんちゃん | 2007年12月27日 (木) 17時41分

情報の直通運転は、コストをかけずに公共交通の利便性を向上させる提案です。土佐電鉄、土佐くろしお鉄道、利用者ともにメリットがあります。是非とも検討していただきたいですね。

投稿 やっしー@管理人 | 2008年1月 1日 (火) 17時32分

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