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大特集! 「高知の湘南 夜須町」

 今回、初めて管理人の生まれ育った町、「夜須町」について取り上げてみたいと思います。2006年3月に、周辺の市町村と合併して「香南市」となりましたが、夜須町は夜須町として取り上げていきます。

 夜須町は、高知市から東へ20kmほどの海岸に面した、人口は4300人ほどの小さな町です。主要産業は、農業でこれはこれでハウス園芸で、トマトなどは特産品になっています。やはり、特色は自然が豊かなことでしょう。小さな町の中にあらゆる地形が凝縮されています。特に海岸線の変化は多様で様々な地形が見られます。

 地元の方は、なかなか気づかないようですが、他地域の方からしてみたら、夜須は「湘南地方の雰囲気がある」と感じる方が結構いらっしゃるようです。

 私も、それには最近まで全く気づきませんでした。しかし、改めて地元の町を見直してみると「ああ、確かにそうだな」と思えるところがたくさんあります。

 これから、どういうところが湘南に似ているか紹介していきたいと思います。また、湘南とは、また違う姿も見せる街なのですが、それは次回にでも譲ります。

 何が似ているかというと、最大の点は、海岸線の雰囲気、そしてその地理的なロケーションが色々と共通していることです。特に、赤岡から夜須にかけてのロケーションはすごく似ています。そして、夜須の西半分は、平野が開けていますが三方を山に囲まれています。これは鎌倉もそういう地形です。大変、似ています。

 まずは、全体の雰囲気をつかめる写真を3枚のせます。

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(画像は拡大可能です)

 月見山より、夜須町の海岸線のうち西半分を望む。写真中央が、ヤ・シィパークと夜須の街で、奥の山との境目には港町の手結地区、右端の岬は手結岬です。湘南と言われれば、そんな気もしてきますね。

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(画像は拡大可能です)

 こちらの写真は、国民宿舎海風荘の前から撮影したものです。上の写真とは逆に、東から西を見たもの。下の、港は手結港(後述)です。夜須町の西半分は、4kmほど上流まで夜須川の両側に平野が開けていて、田園地帯の趣です。三方を山に囲まれた鎌倉みたいな地理です。

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(画像は拡大可能です)

 手結外港の防波堤から、夜須の海岸線を見たもの。一応、海からみた夜須町の風景ということで。

 これらの写真だけでも、けっこう湘南の雰囲気に近いと思いませんか?これより、個別に見ていきます。

 まずは、ヤ・シィパークについてです。2002年に旧手結海水浴場を引き継いで、オープンした海浜公園施設です。単なる海水浴場でなく、芝生広場、ボードウォーク、子供広場などの様々な施設、それに道の駅やすも併設していて、飲食店や土産物店、直販市などがあります。オープン当初から話題を呼び、県外からもやってくる人もいるそうですし、定番のデートスポットにもなりました。

 この施設は、湘南では江ノ島の西側に広がる「湘南海岸公園」に近いところがあると思います。または、「大磯ロングビーチ」でもいいかも。こちらは大磯プリンスホテルの併設ですが、夜須には国民宿舎海風荘やリゾートホテル海辺の果樹園があるので、強引にそれと引っ付けて・・・。ちょっと無理があるか・・・。

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(画像は拡大可能です)

 ヤ・シィパークの名前の由来は、夜須、海、椰子の木から来ています。

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 高知市からも2番目に近い海水浴場で、夏場は賑わいます。

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(画像は拡大可能です)

 芝生広場です。手結盆踊りの会場にもなっています。

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(画像は拡大可能です)

 ここから見る海と空、美しいです。

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 左の写真は、ヤ・シィパーク名物のボードウォーク。(けんちゃん提供)アメリカ西海岸の海浜公園をモデルにしたそうです。右の写真については、道の駅やすも併設していまして、休日は多くの人で賑わいます。ヤ・シィパークができるまでは、夜須は単なる通過点でしたが、多くの人が立ち寄るようになりました。

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(画像は拡大可能です)

 ありし日の手結海水浴場です。私にはすごく懐かしく感じさせる光景です。こっちはこっちで天然の遠浅の砂浜で、正統派(?)の海水浴場として古くさくも情緒はありました。

 夜須はヨットの町でもあります。2002年の高知国体では、ヨット競技が開催されましたし、夜須中学校にはヨット部があります。その国体の時に、夜須川を挟んでヤ・シィパークの東側に、ヨットの艇庫などができました。

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 夜須は、ヨットの基地にもなってます。(けんちゃん提供)

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 写真は、どちらもけんちゃんの提供です。

 夜須の西半分で東の山地の接するところには、藩政初期に野中兼山が造成した手結港および手結の漁村集があります。現在でも現役で使われており、その周辺の街並みも情緒たっぷりです。この光景もちょっと厳密な湘南地域からは外れますが、三浦半島の三崎や油壺に近い雰囲気が感じられます。

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(※画像は拡大可能です)

 手結内港。石積みの護岸が情緒たっぷりです。

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(画像は拡大可能です)

 建造から350年以上が経過した現在も、漁船やクルーザーが繋留されている現役の港として活用されています。

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(画像は拡大可能です)

 夕暮れ時の手結内港です。

 赤岡から夜須にかけて、海岸線に沿って、ごめん・なはり線が通っていますが、高架なので太平洋の大海原が望めます。その光景が、鎌倉高校前付近の海沿いを走る江ノ電こと江ノ島電鉄からの車窓にそっくりです!下3枚の写真が、その車窓風景です。

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 香我美駅付近より。写真はnakameさん提供です。

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 香我美駅~夜須駅間の車窓。沖合いには、ヨットが。この光景も湘南に似ています。

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 夜須駅のすぐ東、夜須川河口。遠方には、仏が崎が見えます。

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 夜須川を渡る、ごめん・なはり線の列車です。

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 こちらは、海岸沿いを走る湘南の江ノ電です。(鎌倉景観研究百選より) 高架か地上の違いはありますが、こう見ると、結構、鉄道もロケーションが似ています。

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 湘南の江ノ電から見た車窓です。天気が悪くてあまり綺麗ではないですけど…。

 そして、夜須町の東半分は、手結岬は四国山地まで続く山岳地帯が突き出しているということもあって、起伏に富んだ丘陵地帯を形成しています。段々畑も多く見られます。そこからの眺めはすごく綺麗で、美しい海が眺められます。

 そのためか、そういう場所に住宅が並び、別荘も多く建っています。この辺の雰囲気は、湘南では逗子や葉山に似ているように思えます。(参考:葉山の風景

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(画像は拡大可能です)

 羽尾に続く大峰山の林道から、住吉漁港方面を撮影。住吉もこじんまりとした漁村で、風情があるところです。(参考:お盆休みの住吉海岸

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(画像は拡大可能です)

 手結山の丘陵地帯。左の欧米風の建築は、リゾートホテル海辺の果樹園。右の白い建築は、なんかの寺院だそうですが、詳しいことは不明。周辺には、別荘も何軒か立地しています。まさに、葉山ではないですか!

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 手結山の眺めのいい場所に住宅が建ってます。しかし、もうちょっと景観に配慮してもらいたいところですが・・・。

 付け加えて、夜須の海岸線は変化に富み、実に風光明媚です。海岸地形の博覧会と言っても過言ではないでしょう。遠浅の砂浜あり(旧手結海水浴場やヤ・シィパーク造成前の夜須の浜)、入り江の漁村あり(手結内港)、潮干狩りのできる磯浜あり(塩谷海岸、住吉海岸)、手結岬周辺の切り立った海崖あり(参考:手結岬と手結埼灯台)、さらに大手の浜には珊瑚礁まであります。(参考:夜須町大手の浜

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(画像は拡大可能です)

 塩谷海岸は磯浜になっています。夜須小学校の春の遠足はいつもここでした。いろいろと思い出もあります。

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(画像は拡大可能です)

 大手の浜、手結岬周辺。切り立った海崖で珊瑚礁も発達しています。

 こう見ていくと、「高知の湘南」と呼ぶにふさわしい素晴らしいロケーションの町だと思えます。いや、湘南とは厳密には異なるのですが、湘南にも全く引けをとらない、またはそれ以上の価値を持っていると言えます。

 まさに、鎌倉と葉山と江ノ島と鵠沼海岸とそして油壺が、コンパクトにまとまったのが夜須町ということになりますね。ただ、赤岡も含めて考えると、どっちが江ノ島になるのやら・・・。地理的には、夜須=鎌倉&葉山(&油壺)、赤岡=江ノ島&鵠沼(ただし赤岡には江ノ島にあたる島がない)でしょうが、赤岡は歴史的にも古く昭和50年ごろまでは香南地区の中心地区として栄えていました。絵金も有名です。そんなことから、赤岡こそ鎌倉に相当すると考えてもよさそうです。(参考:赤岡の歴史

 夜須は決して何もない変哲な田舎ではありません!海もあり山もありこれらは宝の山です。これだけ素晴らしい資源を持っているのですが、この10年ほどで失われたものもあります。手結の浜は道路を造ったため狭くなってしまいました。天然の遠浅の砂浜だったの名残惜しいです。

 また、残念なことにまだまだ住民がその「価値」に気づいていません。それらを大切にしていこうという思いや、活用しようという思い、まちを育てていく思いもまだまだだと思います

 この素晴らしいロケーションは、芸術家や学者などの文化人が定住する地域になりえます。こういう格調の高い人々が流入すると、既存の住民にもよい影響を与えるでしょう。新たな文化だって生まれます。

 参考):けんちゃんの吠えるウォッチング 夜須は葉山、逗子を目指せ

 「夜須町在住者、夜須町出身者とも大いに香南市夜須町について誇りを持とう!」

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